今や珍しいことではない不妊治療。
治療を受けるには、お金がかかります。
なので治療を受けていらっしゃる方の中には「仕事を辞めるという選択肢はない」という方もいらっしゃると思います。
また、自分にとって仕事がとても大事だったりすると極力辞めたくありませんよね。
私は上記の両方でした。
一方で自分の同僚が不妊治療で仕事に穴が開くことで、しんどい思いをされている同僚の方の声も聞きます。
この記事では同僚にできるだけ迷惑をかけず、理解を得ながら不妊治療と仕事を両立させるためのTipsを紹介します。
不妊治療の実情について
まず、不妊治療の実情について知っておきましょう。
- 通院は前日急に決まることもある(治療によって時間指定がある場合もある)
不妊治療は血液検査や内診の結果で次の診察日が決定します。
時間指定が入ることもあります。
なのである日診察に行って、「じゃあ明日の午前中にまた来てください」と言われることなんてザラです。
体にとってベストなタイミングで治療するため、これはいたしかたありません。
- 通院は月5、6回(回数は治療内容や方針により前後します)
病院と治療内容・治療方針によりますが、しっかり血液検査でホルモン管理する病院だと通院は最低でも月に5、6回は通院が必要です。
しかも予約制であっても待ち時間が長い病院も少なくなく、混んでいるときは通院だけで1日仕事になってしまう場合もあります。
私の最長記録は病院に着いてからお会計が終わるまで5時間です。
不妊治療専門の病院でなければもっと時間の融通は利くかもしれません。
でも、本気であれば不妊治療専門の病院をおすすめします。
それでも、仕事は続けたほうが良い理由
不妊治療の実情と知ると、仕事を続けるのは厳しいな、と思う方もいらっしゃいますよね。
実際、治療のため退職したという話もたまに聞きます。
それでも、できるだけ仕事を続けたほうが良いと思うのは
「生活を治療一本だけにしてしまうと、(考えたくもないですが)万が一治療がうまく行かなかった場合辛いから」です。
こちらの記事で詳しく書いているので参考になれば幸いです。
職業柄無理な場合もあるかもしれません。
が、まずはできるだけ今の職場で治療を続ける道を見つけられればと思います。
不妊治療に入る前にしておきたいこと
前述した通り、不妊治療が始まると以下のような制限があります。
・通院は月5、6回(治療内容や方針により前後します)
なので仕事内容によってはそのまま治療を始めることは現実的ではありません。
そこで事前にできることを見ていきましょう。
不妊治療の前にしておきたいこと①上司に事前に伝えておく
もし仕事内容がバックオフィス系の事務などであれば、自分で業務量を調節したり融通が利きやすいと思います。
一方で急に客先に出向く必要があったり、
毎日の様に重要なミーティングがあるような仕事、コールセンターなどシフト制の業務ではなかなか難しいです。
そのため事前に(できれば早目に)、自分の上司に不妊治療を始める旨を伝え
もし業務内容的に難しいようであれば異動やチーム内での業務変更など調整を依頼しましょう。
正直仕事上のポジションが下がるのは抵抗がありましたが、
妊活は少しでも若いときにやるのが成果が出やすく、仕事は子育てが落ち着いてからもできるので割り切りました。
セキュリティの問題があるため業務内容にもよりますが、
リモートで業務ができる場合はリモートの環境を用意してもらうと病院の待ち時間を有効に使えます。
あわせてその相談もしておくと良いです。
「異動や業務内容の変更なんて、そんなこと申し訳なくて言えない」と思うかもしれません。
でも、考えてみてください。
不妊治療をしている人はあまり治療をしていることを言わないので認知度は低いですが、
実際不妊治療をしている人は決して少なくありません。
晩婚化と職場での女性の活躍は進み続けているので、これからも不妊治療をする人が減ることはないでしょう。
会社側の理解がなければ、不妊治療を受けたい優秀な人材が流出してしまうことになりかねません。
なのでこれからは会社が成長し続けるためにも、会社側も女性の不妊治療に対応していく必要があるのです。
また、異動や業務内容を変更することにより同僚への影響を減らしたり、社内に流動性を持たせ仕事が個人に依存すると行ったことがなくなったりと会社にとってのメリットもあります。
辞めるのはいつでもできるので、先ずは自分が今居る職場で
なんとか治療と仕事を両立できる道がないのか模索してみましょう。
不妊治療の前にしておきたいこと②人事部に相談しておく
- 会社の制度で使えるものがある可能性がある
- 自分の上司の理解を得られなかったとき、味方についてくれる可能性がある
くるみんとは、「くるみんマーク」、「くるみん認定マーク」、「次世代認定マーク」、「次世代育成支援認定マーク」などと呼ばれるものの愛称名。少子化対策を計り子育て支援など一定の基準を満たした企業や法人などが厚生労働省によって認定され、そのマークを広告や商品などに付け加えることができるもの。
職場で同僚の理解を得て、仕事と不妊治療を両立させるには
上司の許可があるので休んで当然、と思うのではなく
できるだけ同僚に迷惑をかけない方法を考え、治療がないときは同僚・チームに貢献できるよう頑張りましょう💪
そういった姿勢を見せていると、同僚の理解を得やすいです。
具体的には以下のようなことが有効です👇
- 皆が嫌がる仕事進んでやる
- 通院がない時は今まで以上にチームに貢献する
- できるだけ同僚に影響を与えないようにする
- リモートでも仕事ができる環境を
- 感謝を伝える
くわしくは別記事で紹介しています👇
おわりに
いかがだったでしょうか。同僚の理解を得ながら、不妊治療と仕事を両立させるためにできることを紹介しました。
事前にしておきたいこと
①上司に事前に伝えておく
②人事部に相談しておく
同僚の理解を得るためにできること
①皆んなが嫌がる仕事進んでやる
②通院がない時に今まで以上にチームに貢献する
③できるだけ同僚に影響を与えないようにする
④リモートでも仕事ができる環境を
⑤感謝を伝える
この記事が同僚から不妊治療の理解を得ることができ、治療と仕事の両立をする一助になれば幸いです。
そして治療がうまく行き良い結果が出ますように。